小児科について

小児科について

新生児から思春期までのこどもたちの健康や心の健康をサポートいたします。
小児科では生後2ヶ月から始まる予防接種や、乳幼児健診、感染症治療、成長や発達の問題などに対応しております。
また、子育てについて不安やお悩み事など栄養相談など、こどものケアはもちろんご家族のケアも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

お母さんと赤ちゃんの手

こどもの発熱

こどもは体温が高いので一般的には37.5度以上を発熱とします。
発熱はウイルスや細菌と闘っている証のため無下に怖がる必要はありません。
発熱していても元気であれば問題はありませんが、次のような症状の場合は注意が必要です。

体調の悪い子供

このような症状があったら早めに受診してください

  • 高熱が続く場合
  • 生後3ヶ月未満
  • ぐったりとしている
  • 不機嫌で泣きやまない
  • 水分がとれていない

熱性けいれんについ

生後半年〜6歳ごろまで、発熱時に熱性けいれんを起こすことがあります。
熱からくるけいれんは2〜3分ほどでおさまり徐々に意識が回復していきます。
けいれんが起きた場合は落ち着いて、嘔吐で喉をつまらせないよう横にして、発作の長さや左右対称のけいれんか観察してください。
けいれんが長く続く場合や、異常な症状が現れる場合には、救急車を呼んで受診する必要があります。

解熱剤について

解熱剤は、一時的に熱を下げる効果がありますが、発熱の原因を治療するものではありません。
解熱剤を使用する際には、年齢や体重に応じた適切な用量を守ることが重要です。

受診前のご家庭での過ごし方

家庭でのケア方法には、十分な休息と水分摂取が含まれます。
また、適度な温度での快適な環境を提供し、体温を計測して管理することも重要です。
食欲がない場合は無理して食べさせる必要はありませんが、食べられるものを少量ずつ食べさせましょう。

こどもの嘔吐・下痢

多くは軽度の病状で、数日から1週間で自然治癒します。

  • 嘔吐 胃の内容物が口から吐き出される症状です。
  • 下痢 水っぽい便や頻繁な排便がみられる症状です。
お腹を痛がる子供

このような症状があったら早めに受診してください

通常、嘔吐と下痢は数日で自然治癒することが多いですが、次の場合は医師に相談してください。

  • 症状が長期間続く(3日以上)
  • 無尿や尿量が激減する
  • 血便や下痢が強く続く
  • 脱水症状(唇の乾燥、尿量の減少、飲み物や食べ物を摂らない)がみられる
  • 熱が高くなり、けいれんや意識の変化がみられる

原因となる主なウイルス

小児の嘔吐と下痢の一般的な原因はウイルス感染です。
ノロウイルスやロタウイルスが最も一般的な感染症の原因です。
他にもアデノウイルスやエンテロウイルスなども原因として考えられます。

ご家庭での過ごし方

こどもは体がまだ小さく、脱水症状になりやすいので細めに水分を摂らせることが重要です。

  • スプーン1杯ほどの小さな量から飲ませましょう。
  • 吐いて食欲がない場合は数時間待ってから、味噌汁の上澄みなど少しずつ食べさせてください。
  • 便や嘔吐物が付着した場所は消毒し、手洗いを徹底させましょう。

こどものアレルギー

食物アレルギーについて

食物アレルギーは、免疫システムの異常反応による身体の反応です。

子どもの場合、特定の食品摂取後にアレルギー症状が現れることがあります。

ごはんを食べさせてもらっている赤ちゃん

アレルギーを起こしやすい食べ物

  • 牛乳
  • 大豆
  • 小麦
  • ピーナッツ
  • 木の実など

アレルギーの症状

  • 皮膚のかゆみや発疹
  • 蕁麻疹
  • 顔や舌の腫れ
  • 呼吸困難
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛 など

重症な場合には、アナフィラキシーショックと呼ばれる重大なアレルギー反応が起こることもあります。

乳児湿疹

乳児湿疹とは

乳児湿疹は、乳児期(0〜2歳)に最も頻繁に発生する皮膚疾患の一つです。
炎症性の皮膚反応であり、一般的に赤み、じんま状皮疹、かゆみを伴います。
顔や頭皮、手足の関節周囲など、おむつエリアを中心に発生することが多いです。

クリームを塗ってもらっている赤ちゃん

症状

乳児湿疹の典型的な症状は、赤みがかった斑点状の発疹です。
この発疹はしばしば膨らんだ小さな水疱やかさぶたを伴います。
かゆみも頻繁に起こり、皮膚が乾燥したり掻いたりすることで悪化する場合もあります。

原因

乳児湿疹の正確な原因はまだ解明されていませんが、以下の要因が関与している可能性があります

  1. 遺伝的要素
    アレルギーやアトピー性皮膚炎を持つ親から遺伝することがあります。
  2. 環境要因
    乾燥、刺激、温度変化、汗など、外部環境の刺激によって引き起こされることがあります。
  3. 食事要因
    特定の食品アレルギーが乳児湿疹の原因となることがあります。

治療方法

基本的には保湿ケアで様子をみますが、症状が酷い場合は少量のステロイドを処方することもあります。 皮膚からアレルギー物質を吸収しアレルギーを起こす場合もありますので、なるべく早い対応が大切です。

ご家庭でのケア方法

  1. お風呂では洗浄剤は刺激となるため、弱酸性のものを使用しましょう。
  2. おむつエリアなどの湿度の高い場所は、乾燥を防ぐために注意が必要です。
    こまめなおむつ交換や、空気を通しやすい服装にすることが大切です。
  3. 掻くことで症状が悪化するため、掻かないように注意しましょう。
    保護者さんの指でやさしくかいてあげる方法もあります。
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